社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2023年02月13日

新しい物日バレンタインデー2/14、国際婦人デー3/8を普及、定着させよう


 10日(金)野村農水大臣の恒例の記者会見で、フラワーバレンタインについて話していただいた。

 さて東京では、14日のバレンタインデーにむけて花の動きが活発になってきている。国産のバラはエネルギー高騰と天候によりサイクルがずれてしまっているので少なめなのが残念だが、ケニア産始め海外からのバラで一定数量は埋め合わせできている。輸入商の皆さん方も現地価格が高いのに輸入をしてくれて本当に有難い。

 フラワーバレンタインは東京では繁華街の花屋さんで定着しつつあり、団塊ジュニアから始まってそれよりも若い層の人達に向けて広がりを見せ始めている。それは祝日に家族で出かけた時、乳母車を押したり、小さなお子さんの面倒をみるのがお父さんの役割だと当たり前に考えている人達から広まっていて、それはディズニーランドが好きな世代、ハロウィーンを積極的に取り入れてきた世代であり、それらの世代とフラワーバレンタインで花贈りをしている世代が同じなのが面白い。フラワーバレンタインは同性にでも、またもっと下の若い人たち、所謂ミレニアルからZ世代に広げていこうとしているが、早いところでは日曜の午後からその様な人たちが花束を買っているのを見た。EU諸国と同様でやはりバラが主流である。日本ではもっと、スイートピーやチューリップ等色々な春の花を使ってもらいたいと思っているのだが貰って喜ぶのはやはりバラのようで、これが日本では高騰とまではいかず一定の幅に落ち着いた。話に聞くと台湾では卸売価格で赤バラが1本500円とか、韓国でも400円以上とか日本よりも高値で取引されている。若い力が押し上げているのだろう。

 今後、ぜひとも地方都市にもフラワーバレンタインで格好いい花贈りの文化を根付かせたい。そうすれば都市部と変わらず駅周辺がきれいになっていて、ネットでのお買い物が出来る事を考えれば、センスも都市部と変わらない。心の持ち方でむしろ都市部よりももっと豊かに生活出来るはずだ。地方都市にどのようにバレンタインデーを根付かせるか、次いで3月8日国際婦人デー(イタリアではミモザの日)を根付かせるか。花き業界ではこの2つに今までよりもエネルギーを割いて行く必要がある。また、バレンタインデーが終わって雛祭り。花桃の時期だ。花桃、菜花、アイリス(紫はチース)等の取り合わせでお花屋さんは忙しい。

 フラワーバレンタインから国際婦人デー、この定着を日本中でおこないたい。3月8日に忙しくしているとすぐホワイトデー、そして卒業式、そうこうしているうちに春の彼岸である。この様に目まぐるしい日々が、節分が終わった今、突入しようとしている。



 P.S 地方のお花屋さんは言います。「地元の市場で荷が揃わないんだ。」そこで小生は言います。「地元の市場、仲卸を御利用下さい。運送問題や運賃コストは、益々厳しくなるからです。」 1、まず地元の市場(卸、仲卸)を利用することによって盛り立てる 2、一般論として日販10万円以上、少なくとも年商3千5百万円以上の商い額でないと、直接大都市の卸、仲卸から荷を取っても利益は残らない



投稿者 磯村信夫  14:50