社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2023年01月02日

今年は一歩一歩プラス大股で3段・5段と駆け上がる年に


 あけましておめでとうございます。

 今年は、去年よりもっと希望の持てる年にしたい、と思っています。それは小さなことでも、次の事や次の人がもっとやりやすいように、例えば玄関で靴を脱ぐ時は、次に外に出る時サッとはけるように揃えて脱ぐという様に。仕事はパスされますから次の人がやり易いように一手間かける、次の人更にまた次の人ために一手間かける合理的であり気働きがある、まさに日本が世界に誇る会社トヨタ流でしょうか。例えサラリーパーソンでも給料をもらっているのでプロでなければなりません。プロであるということは、任されているその仕事だけでなく少なくても前仕事後仕事の事は精通している、これを基本にやっていきたいと思います。

 でもこれだけでは生産性を欧米と同じように上げること、少なくとも花の場合であればドイツやベルギーやオランダの様に上げていくことにはなりませんので、おもいきって次の階段ではなく3段も5段も上の所に大股ぎで飛び移る革新的なやり方をしなければならないと思います。日本は確実にコツコツやっていく事にかけては世界の中でもずば抜けていると思います。しかし今やっていることが過剰の場合もあります。もう一度ゼロベースで考える。同時に夢や大目標を確認する。そしてSDGsやイノベーションをいつも考え、マイルストーンを設定し、PDCAを作り的確に実行出来るような時間の使い方をしていかなければならないと思っています。大田花き流に云えば「捨てて勝つ」(蛻変)で、これが今年の花き業界においても言える事です。考えなければならないのが、種苗から始まって生産、資材、肥料、生産者のこと、川中の卸や仲卸のこと、輸入輸出のこと、そして物流や保冷庫のこと、また小売りの業態そしてそこでの立地や対象とする消費者のこと、とサプライチェーン全般に渡ることで、川上の自分は、川中の自分は、川下の自分は、とそれぞれが川の上中下の事を考え合って、消費者が花を買ったり花のある生活をすることが、コスパが良い、タイパ(時間が有効に使える)と思うことが出来るようにしていきたいと思います。

 あくまでも生活のシーン、生活者の属性を考えて、日頃は一段一段階段を上るつもりで、しかしこのままいくと人口減でジリ貧なので、3段4段5段を一足飛びに駆け上がる、という事を考えチャレンジしていくという事です。新しいアイディア、具体的にこういう仕事のやり方をする。これを花き業界の各分野で興していくことが出来れば、あっちでもこんなことやり始めた、こっちでもこんなこと始めたと良い刺激になり全体が活性化すると思われます。これは伝統的ないけばなや庭師についてもいえることで、すべての花と緑に関わる仕事をしている人を含みます。

 それでは今年はここに向けてチャレンジです。

 




投稿者 磯村信夫