社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2022年11月14日

セルフチェックと人事考課に役立てています


 12日の土曜日、藤島先生を囲む会から発展した「市場流通ビジョンを考える会」の研修会を大田市場で開催した。中央魚類の伊藤会長から代表幹事をやってくれと言われて引き継いだ小生は、本当に市場人としてその役割が果たせているのかを自身でチェックしている。実は一定の年齢になって毎朝チェックしている事がある。これは、自分に対しても、上級職の社員の人事考課や異動を行う上でも、更に小生が関わる外部の組織の人事においてもこれをつかっている。そんなに難しい事はないのでちょっとお知らせすると、一つ目は、経営書ビジョナリーカンパニーの著者であるジム・コリンズから習って僕もそう思うと腑に落ちている事で、「仕事を責任として捉えている人と作業として捉えている人がいるが、その人はどっちだ」と、「成功はラッキーやお蔭さんで他の人達の力による、失敗は一見その人とは関係ないことでも自分の責任と感じている。そういう人かどうか」という事だ。

 また、(株)職業能力研究所代表取締役、「大久保幸夫先生の仕事能力」をセルフチェックや社員を考課する時に毎回使っているものが下記の図解であるのでご紹介したい。大変有効だ。

 職業能力

 大田花きでは役職者も一般社員も「身分」ではなく「役割」だからこれに当てはめてやっている。但し、昇進に無関心で言われたことしかやらない、命じられたその小さな仕事も不貞腐れないできちっとやり遂げる人、もちろん自分を追い抜いて昇進した者の方が仕事力が高いし責任も当然大きいから給料も高いが、羨まない、奥さんと喧嘩しているかもしれないが淡々と出勤し仕事している、そういう人を小生は森鴎外小説の「寒山拾得」ではないが、すばらしい生き方だと思う。だからなにもバリバリ仕事をしてくれというのではない、役職が全てではない。大切な事は自分に相応しい役割を自分で演じる事で不満を持たない事だと思う。ただ、与えられた目の前の仕事は、社内顧客(他部署の社員)だけに限らず社外顧客(一般でいう顧客)を喜ばせる仕事で、問題を解決したり人を喜ばせる事に繋がるものであるのだから、仕事力は範囲が狭く小さいかもしれないが、その仕事については能力を発揮してもらわなければならない。

 


投稿者 磯村信夫 16:52