[海外花き情報]
2020年12月02日
レポート!アジアの花世界 ベトナム編
当社海外担当がアジア各国でこれまでに出会った花文化をご紹介していきます。第1回はベトナムのハノイ・ホーチミン・ダラットから!
ベトナムでは、毎月1日と15日に仏壇に花を飾る風習があります。これは日本で神棚のサカキを1日と15日に取り換えるのと同じです。太陽暦の新月と満月を新たな気持ちで迎え、陰陽を満たす風習です。仏壇に飾る花は、市内の市場や路面店で買う人が多いようです。贈答用の花は専門店で買うことが多く、ホーチミンには、おしゃれな専門店も多数あります。また、ウェディングを盛大に花で飾るベトナムでは、ウェディング業務店もたくさんあります。
そんなベトナム人が最も花を買うのはテト(旧正月)の前。この時期には、市内の大きな公園が有料のフラワーガーデンとなり、町の大通りもフラワーロードと化します。ベトナム北部の首都・ハノイ周辺では、桃の花やキンカンの木がテトを象徴する植物ですが、ホーチミン周辺では「黄色いウメ」と呼ばれるホア・マイ(オクナ科の熱帯性植物)が幸福をもたらす花として認識されています。
ホーチミンから約300㎞北上した、標高1400mの高原地帯にあるダラットは、別名「花の街」。花の生育に適した気候から、栽培が盛んな地域です。ベトナムを訪れる際には、ホーチミンだけでなく、ダラットまで足を延ばしてみるのもおすすめです。
文責:社長室