令和8年熊本地震の発災から3か月。現地を訪れると、いまだブルーシートで覆われた家屋も点在しており、復旧・復興が道半ばであることを改めて実感しました。10年前の震災で住まいを再建された生産者の中には、今回の地震で再び被害を受けた方もいらっしゃいます。それでも前向きに営農を続ける姿に接し、花き業界として復興を支えていく責任の重さを改めて感じました。
会議の冒頭では、熊本県花き研究会会長より「物理的な被害からの復旧はもとより、精神的ストレスを多く抱えた熊本県民に対し、熊本県産花きを適正流通させ、少しでもストレス緩和を実現して行く事が、花き業界の一員として大変重要である」とのお話がありました。正にその通りだと、全力で貢献していきたいと決意を新たにいたしました。
会議や、農協職員・生産者とのコミュニケーションの場では、物流課題への危機感が数多く聞かれました。2024年問題では、業界関係者の努力により大きな混乱は回避できましたが、ドライバー不足の深刻化が懸念される2030年問題を見据えると、今から具体的な対策を積み重ねていかなければなりません。さらに少子高齢化による生産基盤の縮小に加え、燃料等のコスト上昇により、物流環境は今後ますます厳しさを増すことが予想されます。流通形態の見直しや出荷資材の改善、物流の合理化といった取り組みを通じて、業界全体の標準化と効率化を進めていくことが重要であると考えております。
また、業界の持続的な発展のためには、物流改革だけでなく需要創造も欠かせません。既存需要を大切にしながら、これまで花との接点が少なかった生活者にも花の魅力を伝えていくことが重要です。花は特別な日のためだけでなく、日常を豊かにし、人と人との時間や体験を彩る存在です。生活の中で自然に花を楽しむ文化を広げるため、生産者、市場、生花店がワンチームとなって取り組んで参りたいと思います。
気候変動による需給の振れ幅が大きくなる中、市場にはその変化を適切に調整し、生産者と生花店双方が持続的に発展できる環境を整える役割が求められています。また、卸売会社はライバルでありながら最大の協力者でもあります。市場間の連携をさらに深めながら、「世界を花で笑顔にする」の実現に向けて取り組んでまいります。
そして、2027年3月19日に開幕するGREEN×EXPO 2027を契機に、花や緑が人々の暮らしに寄り添い、心に潤いを与える存在としてさらに広く親しまれるよう、業界一丸となって歩みを進めてまいります。
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萩原 正臣 9:00
