伝説の「ナカノコール」

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いよいよダービーの季節ですね。
競馬を40年以上続けていると、数えきれないほどの思い出のダービーがありますが、
私にとって最も印象深いのは、アイネスフウジンが勝った1990年の日本ダービーです。
1990年といえば、大森園芸市場最後の年であり、大田花きが始まった年。
そして私事ですが、この年に娘も生まれました。
公私ともに節目の年でもあります。
当時の私は、メジロライアンとアイネスフウジン、この2頭で決まると信じて
東京競馬場へ向かいました。
第1レースから参戦しましたが、場内はダービーデーらしい熱気に包まれていました。
ダービー前には、ありがたいことに財布の中身も倍に。
そこで自信を持って2頭の枠連を厚めに購入し、いよいよ本番を迎えました。
芝生席はラッシュアワー並みの混雑。
私はゴール板後方100メートル付近で観戦していました。
各馬が4コーナーを回り、直線へ。
周囲の期待通り、逃げ馬アイネスフウジンを先頭に残り200メートルに突入。その後ろは大混戦。
イヤホンから「ライアンが来た!」という実況が聞こえた瞬間、興奮は最高潮に達しました。
結果は——
1着アイネスフウジン、2着メジロライアン。
アイネスフウジンの鞍上・中野英治騎手は決して下手な騎手ではありませんでしたが、
大レースでは乗り替わりになることも多く、正直なところ「本当に大丈夫だろうか」と
思っていたのも事実です。だからこそ、勝利の瞬間、
「中野、疑ってごめん。ありがとう」
そんな気持ちが自然と込み上げてきました。
その直後でした。
少し離れた場所から「ナカノ!ナカノ!」というコールが起こり始め、
それが次第に広がり、気がつけば場内全体へ——。
私も一人で観戦していましたが、気づけばそのコールに加わっていました。
当日の入場者数は19万6,517人。これは今でも語り継がれる世界記録です。
そして、あの大歓声の一員になれたことは、今でも誇りに思っています。
——これが、伝説の「ナカノコール」です。
さて、今年のダービーはどんなドラマが生まれるのでしょうか。
ダービーは、ただの一つのレースではなく、「記憶に残る瞬間」が生まれる特別な舞台です。
今年もまた、多くの感動が生まれることでしょう。
5月31日、15時40分。
皆さんも一緒に、この特別な瞬間を味わいましょう。
ロジスティック本部 神保