正常性バイアスに気づくとき

その他
 8月盆が終わりました。お盆の入りは台風が熱帯低気圧に変わり、各地で大雨となりました。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

お盆期間中は厳しい気象条件となりましたが、比較的堅調な販売状況であったとの声も伺っております。関係者の皆様のご努力に敬意を表したいと思います。

 さて、今回は 「正常性バイアス」 についてお話ししようと思います。皆さんはこの聞きなれない言葉をご存じですか?正常性バイアスとは、異常事態に直面しても「これくらいなら大丈夫だろう」「そのうち良くなるだろう」と考え、平常心を保とうとする心のメカニズムです。例えば、売上が落ち始めているのに「一時的なものだろう」と考えて対策が遅れたり、体調に不安があるのに「寝れば治るだろう」と様子を見続けたりすることが挙げられるでしょう。通常時はストレスを軽減するために働く機能のようですが、危機的な状況では判断を誤らせる原因にもなります。

 筆者は 8月の頭から「何だかコンコン咳が出るな~。でも熱もないし、直ぐ収まるだろう。」といった調子でありました。挙句の果てには「サウナに入れば治るだろう」と、どこから湧いてくるのか分からない自信まで発揮しておりました。今思えば見事な正常性バイアスです。

 繁忙期間中には現場を確認しておきたくて、頼まれもしないのに場内物流をサポートいたしました。同僚と同じ仕事を共有することは大変価値があり、頑張りや苦労を直接理解できるだけでなく、業務改善のヒントを見つける機会にもなります。今回も大変勉強になりました。

 しかしその一方で、自分の体調については楽観視し過ぎていたようです。久々に慣れない現場作業で筋肉痛となり、咳が若干強まった印象を感じた頃、体温が高まり始め、自己診断としても万事休すの領域へと発展。休養を余儀なくされました。良かれと思って動いた今回の繁忙期でしたが、冷静にジャッジできていれば、もう少し早く対処できたのではないかと思います。

 また、筆者の行動が「体調が優れなくても頑張らなければならない」という誤ったメッセージを発していたことになっていなかったか?とも考えました。もちろん、そのような意図はありません。無理をすることではなく、それぞれが最良のパフォーマンスを発揮できることが大切です。

 正常性バイアスというと少し難しい言葉ですが、「まあ大丈夫だろう」と思ってしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。今回の経験を通じて、今一度対局を俯瞰して眺め、最適解を選択しなければならないと痛切に感じました。皆さんも仕事の質を維持するために、健康管理を含めて最適な判断をしていただければ幸いです。

Canon EOS 6D MarkⅡ/24-70mm F2.8 DG OS HSM|Art017/ISO160/24mm/-2ev/f6.3/1/160s

萩原 正臣 9:00