落とし物がつないでくれた小さなご縁

話題提供

先日、せり場に長く置かれていた落とし物を返納するため、寒川神社を訪れました。

その落とし物はお守りです。昨年から気になってはいたものの、結局持ち主は分からないままでした。年度の区切りでもあり、このまま置いておくより、きちんとお返ししたほうがよいだろうと思い、寒川まで足を運びました。

寒川神社は、平日にもかかわらず、お宮参りやご祈願の方など、多くの参拝者でにぎわっていました。無事にお守りを返納し、帰る途中、そろそろ駅に差し掛かるところ、どこからか甘い香りが漂ってきたので目を向けると、そこにはスイートピーのハウスがありました。「摘み取りできます」という看板が立っており、ちょうど作業をされていた方に伺って、体験させていただくことができました。

「このあたりから伸びている枝を切るといいですよ」と教えていただきながら、私も採花に挑戦。
普段目にしているのは、さまざまな産地さんの送り状に記載されている「スイートピー」という文字や、市場に出荷されてくる、箱にきれいに収められた商品です。
ですが実際には、このように枝が伸び、手をかけながら育てられているのだと知ると、見え方がまったく変わり、また「つる下ろし」など言葉は知っていても、実際に目にするのは初めてで、とても貴重な体験でした。

 

 

 

ハウスは環境管理が非常に繊細な場所ですが、こちらではあえてハウスを開放し、訪れる人が花の魅力に触れ、楽しめる環境づくりをされており、花を通じて人が元気になれる、そうした空間を提供されていることは決して容易なことではなく、その懐の深さというか、花に向き合う真摯な姿に触れられたように感じました。
また、摘みたての花は香りも格別で、「一輪挿しを部屋のいろいろな場所に置いて、香りを楽しむように飾るのもおすすめですよ」と教えていただきました。

季節的にはスイートピーは終盤で、「また来年ですね」とのことでしたが、寒川神社を訪れる機会があれば、1月から3月頃、時期が合えばスイートピーの摘み取り体験ができるかもしれません。

この日は、ほかにも花の現場に直接ふれる一日となり、あらためて、花に携わる仕事のありがたさを実感する、貴重な機会となりました。

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