花き業界がより一層活性化し、生活者の皆様に潤い豊かな暮らしをお届けし、世界を花で笑顔にするべく、一丸となって本年も良い汗をかいてまいります。
また、本日1月7日は五節句のひとつ目、「人日(じんじつ)の節句」です。年末年始に美味しいものを食べ過ぎた胃腸を労わり、七草粥を食して一年の健康を祈る日として知られています。
折角ですので、花にもゆかりの深い「節句」について、少し触れておきたいと思います。節句とは、年に数回ある節目の日で、厄払いをしたり、神様にお供えをしたりと、古くから暮らしの中で大切にされてきた日であります。
1月7日【人日の節句(七草の節句)】
一年の無病息災を願う節句。
3月3日【上巳の節句(桃の節句)】
春を慶ぶ節句で、もともとは男女の区別なく行われていましたが、現在では女の子の健やかな成長と幸せを願う日として親しまれています。
5月5日【端午の節句(菖蒲の節句)】
男の子の健やかな成長と立身出世を願う節句。
7月7日【七夕の節句(笹竹の節句)】
織姫と彦星が一年に一度出会う七夕の日。本来はお供えをして、裁縫や芸事の上達を星に祈る節句。
9月9日【重陽の節句(菊の節句)】
不老長寿を願い、菊酒を嗜み、栗ご飯を食べるのが習わし。菊が主役の節句。
日本では、このように四季折々の節目を暮らしに取り入れ、平穏無事を願いながら生活してまいりました。しかし近年では「四季が二季になった」と言われるほど、生活環境も大きく変化しております。2026年は、より一層身の丈に合わせ、誰もが出来る身近な環境良化策に力を入れ、ご一緒に未来を作っていければと考えております。
年末年始を振り返り、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。筆者も一時の休息を満喫しつつ、年末年始ならではのルーティンをこなすことができました。
一つ目は「リセット」です。断捨離や大掃除、古くなったものに感謝しながら新しいものを迎える。節目を上手く活用して立ち止まり、振り返り、反省し、改善した一歩を踏み出すには絶好のタイミングであります。
乱雑に積み上がっていた資料を要不要で仕分けし、PDF化を進めました。また、ドキュメントフォルダも使い勝手の良い階層に整理し、瞬時に辿り着けるようルール化しました。本来なら発生当日に処理すべきこと。2026年は徹底していきたいと思います。
目的のファイルを「どこに保管したっけ」と探すのに、仮に10秒かかるとします。一日10回発生すれば100秒、週5日、年間52週で約26,000秒、実に7時間以上です。不毛な「探す時間」は、積み重なると決して小さくありません。
多少オーバーな例かもしれませんが、実体験として、フォルダ階層のルール化は些細な改善でありながら、確実に時間短縮に繋がり、本来注力すべきことへリソースを振り向けられると感じております。皆さんも工夫しているマイルールがございましたら、ぜひ今度教えてください。
もう一つは、年末恒例の実家での大掃除です。神棚・仏壇・荒神さんのお手入れは、祖父が元気だった頃から集中指導を受け、いつしか筆者の役割として定着しました。一年分の埃を落とし、仏具・神具を磨き上げ、お札や注連縄を入れ替えて神社へ納める。これも筆者の大切なルーティンです。
日本には、欧米や中東のような強い宗教的帰属意識は少ないように思います。日本の信仰は、宗教というより生活習慣や心の在り方として存在しているのではないでしょうか。無宗教でも神社に参拝し、仏壇に手を合わせる。こうした柔らかな信仰の形は、多様な価値観が共存する時代に相応しい生き方だと感じております。(他意はございませんので、失礼に当たる表現がございましたらお詫び申し上げます。)
筆者自身、自宅には仏壇も神棚もありません。実家に帰省すれば、「帰ってきたら線香一本あげなさい」と言われる程度です。それでも年齢を重ねるにつれ、自然と「ちゃんとしよう」「人に優しくしよう」「礼儀をわきまえよう」と思うようになります。親の背中というものは、不思議なものです。感謝、感謝であります。
では改めて、神棚や仏壇を年末に掃除する行為は、いったい何のためでしょうか?誰のためでしょうか。この問いを少し深く掘り下げてみると、先祖への感謝という分かりやすい理由だけでなく、「徳を積んだような気がする」「両親の笑顔を見ることができる」「何となく気持ちが整い、清々しくなる」といった、言葉にしづらい感覚が心に浮かんでくるのではないでしょうか。なぜ掃除をするのか、その答えは人それぞれであり、決して一つではないように思います。
前述の節句についても、「わざわざ言われなくても、昔から大切にしているよ」と仰る方もいらっしゃるでしょう。 一方で、特に意識することなく通り過ぎている方も少なくないのではないでしょうか。筆者としては、せめてそのような方に、ほんの少しでも何かが伝われば良いなと想像しながら、このような文章を書いております。筆者の価値観が決してベストだとは思っておりませんが、「そういう考え方もあるのか」と感じてくださる方が一人でも増えれば、それは十分に意味のあることだと考えております。
住宅や車、カメラ、和食やラーメン、服や靴、映画やカラオケ、病院や保険、旅行代理店や自動車教習所など、世の中には無数の商品やサービスがあります。しかし、それらは単に「モノ」や「サービス」を売っているのではなく、その先にある「なりたい状態」を売っているのではないでしょうか。快適に暮らしたい、安心したい、便利に過ごしたい、美味しいものを楽しみたい、上手くなりたい、癒されたい。生活者は商品やサービスを購入することで、そうした状態を手に入れ、満足し、幸せを感じる。その結果として売買が成立しているのだと、筆者は理解しております。
よく「花は嗜好品」と言われます。確かに、生活必需品と比べれば、花を購入する頻度は決して高くありません。しかしそれは、花や緑を取り入れることで得られるメリットが、生活者に十分伝わり切っていないことも一因ではないでしょうか。もちろん、「衣食住」を差し置いて、花や緑の優先順位を高めることは容易ではありません。それでも、花を飾る、花を贈ることで、どのような変化が生まれるのか。その先にある未来を丁寧に紐解き、分かりやすく伝えていくことは出来るはずです。
花もまた、他の商品やサービスと同様に、「なりたい状態」へ導く力を持っています。2026年は、その価値を生活者の身近なものとして感じていただけるよう、業界関係者と連携しながら訴求努力を重ねてまいりたいと、年頭にあたり考えております。
相手が何を求めているのかを想像し、的確な思考と行動で前進する。
社内も、取引先も、生活者も同じです。
本年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。
Canon EOS 6D MarkⅡ/24-70mm F2.8 DG OS HSM|Art017/ISO250/56mm/-2.3ev/f5.6/1/125s
萩原 正臣 9:00
