昨年は、皆様の多大なるご支援とご協力をいただき、無事に年を越すことができました。心より御礼申し上げます。本年は「午年」にちなみ、挑戦と飛躍をテーマに、力強く駆け抜ける一年にしてまいりたいと存じます。
昨年の花き業界は、酷猛暑・物価高・物流変化など、社会全体の構造変動を同様に受けた一年でした。一方で、気づきや課題を整理する等、一定の成果を確保できた年でもありました。生産現場では高温対策が着実に進み、流通では効率化に向けた取り組みが広がり、生花店では再生産につながる仕入や価格設定への意識が高まりました。こうした検討・改善・不断の努力を業界として積み重ね、生活者の皆様に潤い豊かな生活を持続的に提供出来るよう、今年も挑戦をスタートさせてまいります。
依然として業界が協力して取り組まなければならない課題は山積みです。特に物流は大きな転換点を迎えています。2024年問題を背景に、集配送範囲や運行ルールが見直され、ドライバー不足と高齢化が進む中で、2030年には運べない貨物が大幅に増えるとの試算もあります。良質な商品を安定的に消費地へ届けるためには、業界全体で連携し、持続可能な物流体制の構築に真正面から向き合う必要があります。
また、避けて通れない課題の一つが「消費拡大」です。生産者の高齢化や労働力不足が進む中で、安定した生産を維持するには、生活者の皆様に花や緑を身近に感じていただき、継続的に需要を生み出す環境づくりが欠かせません。多様化するライフスタイルの中で、花の魅力を再認識してもらうためのアイデアや発信が求められています。花を飾ることで日々が少し豊かになる――その実感を持っていただくためのストーリーづくりを、業界の皆様とともに推進してまいりたいと考えております。
こうした背景を踏まえ、今年の大田花きの抱負は次の五つに集約されます。
第一に、「国民の幸せ」=「世界を花で笑顔にする」の追求。
花は、人々の心を潤し、暮らしに彩りを添える存在です。社会が不安定化する今だからこそ、花がもたらす安らぎと豊かさを、より多くの方々にお届けしてまいります。
第二に、消費拡大への本格的な取り組み。
SNSやデジタルツールを活用し、若い世代にも花の魅力を届けます。生花店、生産者、市場が一体となって発信力を高め、生活者が「花を飾りたい」と思う機会を増やします。
第三に、生産維持~拡大の支援。
酷猛暑や物価高騰など厳しい環境下でも持続的な生産が行えるよう、生産者の皆様と連携し、技術の普及、省エネ型ハウスの検討など、現場に寄り添った取り組みを進めてまいります。
第四に、「人材育成」。
市場は、生産者と生花店をつなぐ要の存在です。市場運営に携わるスタッフのスキル向上は勿論のこと、次世代の花きビジネスを担う人材育成に力を注ぎます。
第五に、社員一人ひとりのやりがいの向上。
社員が仕事に誇りを持ち、感謝され、必要とされる職場づくりを整えます。社員がやり甲斐を感じながら働ける環境、社員の成長が会社の成長であり、ひいては花き業界全体の前進に繋がると信じています
変化の大きい時代だからこそ、花の力が求められる場面は確実に増えています。私たちはその価値を生活者の皆様に届けるために、今年も挑戦を続けてまいります。
本年も、大田花きをどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様にとって、笑顔と希望に満ちた一年となりますよう、心よりお祈りいたします。そして、花のある暮らしをより多くの方に届けるため、今年もともに挑戦してまいりましょう。
2026年1月1日
株式会社大田花き
代表執行役社長 萩原 正臣

