足りないものを奪い合っても仕方がない。価値を生み出すことを考えよう

経済
 盆間近だというのに、南海トラフ地震に影響しそうな地震が、宮崎を中心とする九州で起こったり、東北に台風5号が上陸したりしている。お正月の能登半島地震と同じように、せっかくの家族団らんを取り上げられているような、壊されているような災害が続いている。自然災害だから理性では受け止めて考えられるが、我々は何か悪いことをしたかと気持ちは暗くなる。日本人がもう少し政治に関心があれば、この国を統治している政府や政党がひっくり返ってもおかしくないような状況かもしれない。生活に政治が密着していることを日本人も肌身に感じ、自らも政治に関心を持ち、選挙で素晴らしい人にこの国を運営してもらいたいという気持ちを持つことが必要だと感じている。

 変革期の日本で、オリンピックの選手だけでなく、スポーツ界は次の日本のステージに入っている。また、世界の経済界では、日本企業は頑張っている。とりわけ大手企業は頑張って良い成績のところもある。生活者としては決して生活に困っていないなどと言う人は少なからずいる。しかし、人手不足でみえにくくなっているが、総合所得は二極化している。世界レベルで見れば相対的には日本はマシだが、確実に生活困窮者※は増えている。それは少子高齢化と国の活力減少の所為なのだろうか。例えば資源エネルギー等は分け合ったり一番必要なところに注力したり、海外から輸入したりすべきで、足りないものを争っているだけでは誰も幸せになれない。必要なことは、「価値は創造出来る」という意識ではないか。だから人に投資し、「有」を生み出して国を作っていくことにしていたはずだ。今、我々が生活の中で使っているものは、新しい価値をそれぞれの企業や人が考えて世に出したものだ。これを使ったり、見たり聞いたり読んだりしている。
 あるものを取り合うのではなく、新しく価値を創り出すようにしたい。仕事は価値を創造している行為だから、利益が出て自分も食べていける。花の場合、8月お盆の今、天候不順と労働力不足、高齢化による異常気象等の異変に対する対応力の減があり、出荷量が足りない品目は価値が上がるから、例年以上に良く売れている。だから地域の花市場や農協、農家の人達は、「今年は仕方ないが、来年は地元で作ってもらい地産地消していこう」とやっていく。無いものを取り合ってばかりいたら相場が高くなって、どうしても必要な人やお金持ちしか買えなくなる。これではますます需要減にも拍車がかかってしまう。地域間で取り合うのではなく、協力して価値を創っていく方向に向かって欲しい。また、自身の仕事でも「価値を創造する」ことを心がけていって欲しい。

 状況に応じて役立つ価値を生み出していくことによって、我々人類はここまで繁栄してきた。天変地異だけでなく、大変なことはこれからもあるだろう。その中でも、協力して価値を生み出して、役割に応じて働く。そして不平等にならないようみんなが対価を受け取っていく。そのようなことを日本でもより一層、やっていく必要があるのではないかと思っている。



 ※学んだこと・気をつけていること「貧乏になる4つの収支」
  1 お金の収支:いっぱいもらっても使いすぎると貧乏になる。
  2 時間の収支:仕事だけでなく、人が幸せになるための時間は睡眠時間や息抜きの時間、
          家族団らんの時間も必要。トータルの収支が大切。
  3 信用の収支:5分前時間は信用を高める。お金に振り回されなければ信用が高まる。
  4 知識の収支:知識がなければ貧乏に。人は騙されるように出来ている。
          人は楽な方に考えがち。知識は気をつけるように注意してくれる。



投稿者 磯村信夫 13:40