横浜南部市場を再起させる
大田花き
横浜南部市場は日本で2番目に開設された中央卸売市場花き部(現在は民営地方卸売市場に転換)であるが、その後、東京都中央卸売市場花き部の大田市場、そして世田谷市場が開設され、いずれも横浜南部市場に近い場所であった。また、南関東花き園芸卸売市場の仲卸も機動力を発揮し、大手の生花店へ納品していることもあり、横浜南部市場は衰退してきてしまった。しかし、東京に次いで日本で2番目の人口を有する横浜市に、花を供給する卸売市場が無くて良いのか。ここを考えた時に、再度力を入れて活性化させようと横浜市は動き、卸はそのままに仲卸を4社体制にした。横浜には独特の文化がある。第一次産業が活発な三浦半島・相模湾の漁港、また、その北の農業地帯、園芸地帯、横浜市とは違った文化がある湘南。少なくともこのエリアは、横浜南部市場が花を供給しなければならない人たちが住むエリアだ。文化も米軍基地やその影響を強く受けたエリア等、大分けして四つの花文化がある。音楽がそうである通り、そこを良く知る人は、やはり神奈川の人、横浜の人でないと駄目だ。
自主的に卸売市場を運営し、横浜南部市場と南関東花き園芸卸売市場、この2つが神奈川県民に責任を持って花を供給する基地として活躍することが、卸売市場としての役割だと思う。それだけの人口がある。文化がある。その後2030年、どのようになっているか見てもらいたい。発展して成長してもらうことを祈っている。
投稿者 磯村信夫 16:20