11月の花 クリスマスローズ~個性的な花で寒さを一掃させましょう~

片桐義子の花セラピー


11月の花 クリスマスローズ
花言葉 自然のままに
個性的な花で寒さを一掃させましょう

秋が深まり、冬の到来を感じています。近くのイチョウ並木が少しずつ黄色に色づき始めています。夏の猛暑から急に気温が低い日が続き、体調不良になっていますが、このようなときは、身近にパワーの強い花よりも、クリスマスローズのようなうつむきかげんに咲く花に心が休まります。

ヨーロッパの暖かい地方で、クリスマスのころ一重咲きのバラに似た小さな花が咲くことから、クリスマスローズと名づけられたといわれているこの花。16世紀末、ヨーロッパに初めて紹介された当時は根にサポニンなどが含まれることから観賞用としてではなく、薬用として使われたといわれています。

わが国には明治初めに渡来し、奥ゆかしい雰囲気が茶花などに好まれました。ひとつひとつが個性的でスポット(ガク片に入る斑点)により印象が随分違います。寒さがつのるこの季節は心まで暗くなりがち。寒さに暗くなりがちな気分を和らげ明るくしてくれます。この時期は春咲き種のものが鉢植えや切り花として出回り始めますので、一鉢又は2~3本求めてください。鉢植えの場合は日当たりのよい窓辺に切り花の場合は居間に飾ってください。クリスマスローズは水揚げが良くない傾向がありますので、愛情をもって花に接し、一日でも長く美しい姿を楽しめるようにしましょう。

クリスマスローズの花は、一つの茎に2~3個つき、五枚の花弁に見えるのはガク片で、花弁は退化して小さな密腺になっています。自然咲きは早春のころで、別名節分草冬枯れの庭園に顔をのぞかせた姿は格別の趣があり、生命力の強さを実感させます。



<投稿者 片桐義子>