
10月の花 ムラサキシキブ
花言葉 聡明
秋の夜長をゆったりと過ごしたいもの・・・
秋分の日を境に朝晩の気温が急に低くなり、衣服の調整に戸惑いを感じております。6月から9月28日迄真夏日が87日続いているようですが、このまま秋を通り越して、冬が来てしまうのではと心配しているところです。加えてこれから感染症のインフルエンザやコロナが流行し始めるのではと気にかかります。栄養と睡眠をしっかりとり、体力をつけたいと思っています。
目白通りのイチョウ並木が青々と茂り、今月末頃には黄色に色づき始めるでしょう。黄や赤に色づく紅葉は、冬の到来前の楽しみのひとつです。澄みきった青空を背景とした鮮やかな色彩のコントラストは、体のどこかに残っていた疲れや胸の隅にたまっていた不満を一気に吹き飛ばしてくれるようです。きれいに色づくには、空気がきれいなこと、昼夜の温度差が大きいこと、また大気が乾燥し、地中の水分が少ないことなどが必要といいます。
もうひとつの楽しみは、実ものを観賞できることです。実は結実を意味し、希望が実現できそうなうれしい気持ちになります。ムラサキシキブは、源氏物語の作者である紫式部にちなんでつけられたといわれ、わが国原産でクマツヅラ科の落葉低木。英名で、ジャパニーズ・ビューティ・ベリー(日本の美しい果実)とも呼ばれています。6~7月頃、かすかな香りがする小さな淡紫の花を咲かせ、その後球状の実をつけ、紫色に色づきます。材は強く丈夫で、箸や傘の柄や木炭などにも使われる生活に密着した植物でもあります。
紫色の実の色は代表的な陰の色で、精神的な疲れ、緊張、高ぶった感情などを静めるのに効果的です。居間に一枝飾り、熱いお茶でも飲みながらゆったりとした時間を過ごしたいものです。心が落ちついてくるのを実感できるでしょう。
<投稿者 片桐義子>