
3月の花 ユキヤナギ
花言葉 幻想的なおもむき
純粋な気持ちになりたいとき
寒い日が多かった2月が終わり、ようやく春の到来を実感できる時季となります。今年の彼岸の入りは3月17日(月)、20日(木)が春分の日です。草木が芽を伸ばし、青々とし始め、気温は徐々に暖かさを増してきます。3月は卒園、卒業、退職等別れのシーンが多くなるものですが、希望に満ちた新たな世界へ踏み出すステップと考えましょう。もっと健康で、さらに幸せになる為の再出発の時と言えます。前向きなとらえかたをすることが大切な、春の到来です。
茎のラインがしなやかで躍動感を感じ、これから新たなスタートをする人に飾ってほしい花のひとつにユキヤナギがあります。ユキヤナギは白い5枚の花弁が雪に、葉がヤナギに似ていることから命名され、しなやかな枝に雪の塊のような白色の五弁花がびっしり咲きます。繁殖力が強くこぼれ種が翌年には新芽として成長します。緑色の新葉と白色の花との調和がひときわ美しく、観賞していると心が洗われるような純粋なきもちになります。
さらに「こころ」にとてもよい影響を与えてくれます。忙しくあわただしい生活を送っていると、少なからず心配事が重なることがあります。「こころ」が心配事によってストレスを抱え、不快な症状が出てきてしまうのです。そんなときこそ大きく呼吸をし、整えながら、静かな時間を持つようにしましょう。
ユキヤナギの可憐な花姿としなやかな枝ぶりが、心の安定に効果的です。飾るときはラインの美しさが出るよう、背の高い器をおすすめします。バラやユリなどと合わせるとラインフラワーとして、アレンジが引き立ちます。
ユキヤナギが観賞用として普及したのは、江戸時代以降のことで、それ以前は咲いている場所へ出かけ、その花の美しさに触れていたようです。
<投稿者 片桐義子>