11月の花 カランコエ~優しさとぬくもりが伝わる~
片桐義子の花セラピー
11月の花 カランコエ
花言葉 愛らしさ
優しさとぬくもりが伝わる
11月7日は立冬。暦の上では冬ですが、日によっては夏日の日があったり、急に寒くなったりと、気候がめまぐるしく変化し、体がついていきません。これからは紅葉の美しい季節をむかえますが、猛暑の疲れを早く吹き飛ばしたいものです。
気分転換に初心者でも育てやすいカランコエの花を育ててみてはいかがでしょうか。
カランコエは、パッと目にとまる華やかな冬の鉢花の中では控えめな花という印象をうけますが、四弁の小花を傘状につけ、その数が日毎に増えていく姿は、人をひきつけ、夢中にしてしまう魅力をもっています。一方、可憐な花とは対照的に、葉はぽってりとした多肉質で分厚く、挿し芽で容易に増やすことができます。
さらにうれしいことにカランコエは手がかからず、水やりを少々忘れても育つ丈夫な花であることです。以前は年末に売られる鉢花でしたが、今では周年出回るようになりました。耐寒性には比較的強い方ですが、霜に弱いので、明るい窓辺で管理するとよいでしょう。寒く忙しい日でも、花にふれると、ストレスが軽減するのを実感できそうです。カランコエは、平常心を保つのをサポートしてくれる、そんな花といえます。
さて、カランコエはベンケイソウ科の多年草で別名「ベニベンケイ」と呼ばれています。原産地はマダガスカル島など、欧米で多数の園芸品種が作出されました。花が上向きに咲くタイプと、他に釣り鐘形のベル状の花をつけるタイプがあります。花色はピンクの他に赤、オレンジ、黄色と多彩です。冬は室内の日光の当たる場所に置いてください。光線不足になると下葉が枯れてしまうことがあります。
冬の鉢花は、その花の特徴と管理のポイントを知ることにより、美しさを保ち、長く楽しむことができます。
<投稿者 片桐義子>