1月の花 センリョウ~穏やかな年になってほしいという願いを込めて~

片桐義子の花セラピー
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1月の花 センリョウ
花言葉 希望
穏やかな年になってほしいという願いを込めて

2024(令和6)年がスタートしました。気持ちも新たにお過ごしのことでしょう。初日の出にむかって手を合わせれば、心の中の願いが聞こえてくるようです。明るく好奇心をもって生活していきましょう。

新年は、幸運を招く植物、センリョウを飾ってみましょう。センリョウは繁栄を象徴する千両というお金に例えて呼ばれ、新年に飾られる松、福寿草などとともに献歳植物のひとつといわれています。センリョウの枝の先端の葉の上にたくさん実った真っ赤な小さな実は、エネルギーに満ちて、私たちに活力とやる気を起こしてくれます。また、実がなることはおめでたい事で、あやかりたいと思う気持ちは、新年だからでしょう。また濃い緑色のつややかな光沢のある葉は、生命力にあふれ、発想の転換に役立つでしょう。
千両という文字は、江戸初期の「立華正道集」の中に見られますが、それ以前は「仙りょう」と書かれていたようです。6月ごろ淡黄緑色の小花をひっそりと咲かせ、冬になると鮮やかな赤色の実をつけるセンリョウは、落葉樹の中でひときわ輝いて見えます。

センリョウによく似て、同じような赤い実をつけるマンリョウがありますが、 マンリョウは、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑小低木で、7月ごろ枝先に白い花が咲きます。 センリョウもマンリョウも赤い実がなりますが、センリョウの実が枝の先端の葉の上にかたまって上向きにつくのに対して、マンリョウは横枝から下向きに実をつけます。その実は大きく、センリョウとは違った雰囲気をかもし出しています。

実のつき方から、センリョウは切り花として、マンリョウは鉢物としての利用が多いようです。ちなみにカラタチバナを百両、ヤブコウジを十両と呼び、赤い実の数量によって区別しているようです。



<投稿者 片桐義子>