11月の花 葉ボタン
花言葉 祝福
寒い時期の体調維持に役立つ
11月8日は立冬。暦の上では冬ですが、穏やかな小春日和が続いています。各地から紅葉の便りが聞かれるようになりました。季節の移り変わりを色の変化で表現してくれる紅葉。冬の到来前の楽しみのひとつです。
北風が吹き始めるころの花壇の主役は、葉ボタンです。
自宅近くの幼稚園の花壇は、毎年、葉ボタンで埋め尽くされますが、今年も植えられることを楽しみにしています。寒さが増すにつれ、葉ボタンの緑の葉が中心部から赤やクリーム色に色付き、その美しい葉色は、私たちを楽しませてくれるだけでなく、体を温め、心や体をリラックスさせてくれるようです。
これからの季節は、陰の気が徐々に強くなり、それに寒さが加わると、心の持ち方によって、体調が大きく左右され、胃腸系や呼吸器系の弱い人は、ストレスを上手に発散させる必要があります。そんなときこそ、この葉ボタンのパワーが大きな味方になってくれるでしょう。
葉ボタンはキャベツの仲間で、大きな葉が幾重にもなり、その様子がボタンの花のように見えることから、この名がつけられました。ヨーロッパ原産の観葉植物で、わが国へは江戸時代中期に渡ってきました。現在見られる葉ボタンは、昭和に入って品種改良されたとのことですが、観賞用として葉ボタンを楽しんでいるのは、最近までわが国独自のものだったようです。
種類は、葉に縮みのない東京丸葉系、葉に縮みのある名古屋ちりめん系、中間の大阪葉ボタンとあり、最近は
切れ葉系も出てきています。11月になると株が市販されますので、これを求めて植えると良いでしょう。
花壇が無理な場合は、小型のものを求め、プランターや鉢で育て、体調維持に役立てて下さい。
<投稿者 片桐義子>