社員インタビュー ~ 営業本部(2)

入社理由は“午後が自由”だった。でも気づけば、業界のためにひた走って20年。

営業本部 販売(量販店・場外)担当 田中さん
Q.この会社に入った理由は?
家から近かったからです。それと、朝が早くて、仕事が午前中で終わると聞いたので、午後は好きなことができるかなと。
でも、実際に入ってみたら、まったく違いました。花の流通って、思っていた以上に責任が重いんです。
生産者さんやお花屋さんの生活を支えている――そんな「公共的」な役割があることを知って、これは簡単な気持ちでやるべき仕事じゃない、と強く思いました。
それからは、ひたすら真剣に走り続けて、気づけばもう20年になります。
Q.普段はどんな仕事をされていますか?
花屋さんなど小売側とのやり取りがメインですが、それだけじゃありません。
生産者との橋渡しや、海外向けの輸出、さらには行政と連携して課題解決に取り組むこともあります。たとえば、生産者の問題に対して民間だけでは難しい部分は、行政と一緒に取り組んだり。
花き流通の現場は多岐にわたり、現場での「課題解決力」が求められる仕事だと実感しています。
Q.量販向けの取引は、通常の業務とどう違いますか?
量販の場合、大口のお客様が中心になるので、単に「作って、売る」ではなく、サプライチェーン全体を見ながら、いかに安定供給するかが重要になります。
仕入れ担当者と連携して、「このお客様は○○さんの商品をよく購入している」という情報を共有し、生産者とマッチングさせることで、より良い流通をつくる。お互いの理解を深め、コストを削減し、無駄を省く。
物流の効率化も、今後ますます重要になりますね。物流2024年問題もありますし、パレット輸送など新しい手法も取り入れながら、“三方良し”の流通体制を常に模索しています。
Q.新体制になって変化はありましたか?
はい。新社長になってから、「攻め」の姿勢が明確になりました。
「思いついたことは、まずやってみる。チャレンジしてみる」という空気が生まれています。
最近は、既存のやり方だけでは限界があると感じています。
お花の消費自体が落ちてきている中で、新しい取引先に向けた営業や提案活動が不可欠です。
考えているだけでは何も変わらない。だから、アイディアが浮かんだら即行動。そこから失敗したり、修正したりしながら前に進んでいます。
Q.お客様への想いを教えてください。
お客様の「困った」をしっかり聞いて、一緒に課題を解決していくこと。そして、「大田花きと取引して良かった」と思っていただける関係を築くことが一番です。
これから日本は人口減少が進み、花の需要も簡単には増えないかもしれません。それでも、大田花きがちゃんと存在していて、業界全体の支えになっている。そんな未来を実現したいと思っています。