私ども大田花きは、花き卸売会社として1989年1月に設立し、翌1990年9月8日、東京都中央卸売市場大田市場花き部の開場と同時に営業をスタートしました。それ以来、『花を通して暮らしにうるおいを提供し、豊かな社会文化を創造したい』との想いを企業理念として、事業活動を続けております。生活者が「幸せ」を実感するためには、まず“健康”、“お金”、“衣”、“食”、“住”の5つが揃っていることがとても大切です。その次に“文化的生活”、そして“自然と接する”ことが挙げられます。この文化と自然を生活者に届け、「生きる喜び、幸せ」を感じてもらいたい。花き流通のインフラストラクチャーである当社は、生産者、花き販売店の皆様と一緒になって、生活者に必要とされる花のバリューチェーンを拡大して参ります。
現在の日本は、少子高齢化による人口減や、価値観、資本主義経済の仕組みが変わり始める等の、取り巻く環境の対応を問われています。そこで、これらを受けて、生鮮品花き市場流通は2020年6月21日に改正した卸売市場法が施行されました。当社もどうすれば花き業界が健全経営出来るか、どうすれば生活に花を取り入れてもらえるか、自社の利益だけでなく業界の発展を目指し、率先して改革・刷新に努めております。
これまでも、
- 機械せりの導入
- 株式上場による信頼ある卸売市場の運営
- 花き流通プラットフォームの周辺ビジネスも含めたグループ経営
- 花の品質保持の為、また地方市場の受け皿となる為の大型定温施設の建設
- 時代に合わせた花き流通の為の手数料改定
新しい段階に入った日本の花き業界。当社は、花を通して「新しい幸せ」を生活者に届けたいという同じ目標に向かって、生産者・花き販売店の皆様と共に考え、協調しながら、努力を重ねて参ります。これからもご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
取締役会会長 代表執行役社長 磯村 信夫