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2018年07月04日

和の歳時記 〜お盆〜

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お盆は、先祖の霊が家へ帰ってくるのをもてなし供養する日本の夏に欠かせない行事の一つです。
知っているようで知らない、お盆についてご紹介します。


✤お盆とは 
お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。
これはインドの言葉の1つでサンスクリット語の「ウラバンナ」を漢字で記したもので、その意味は「逆さ吊り」と云われています。
その意味だけを聞くと怖いようですが、逆さ吊りにされているような苦しみにあっている人を救うための法要、
そこから親孝行の大切さを説いた教えの一つとなり、これが起源とされています。

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✤お盆の時期は 
旧暦(太陰暦)7月15日の「中元節(ちゅうげんせつ)」の日に行われていました。
それが、明治時代に新暦(太陽暦)が採用されると、地域によって異なるようになり、今では大きく3つに分かれています。
新暦の7月15日(新盆)>>> 7月13日~15日 東京、横浜、静岡など
新暦の8月15日(月遅れ盆)>>> 8月13日~15日 その他の地域
旧暦の7月15日(旧盆)>>> 8月20日前後 沖縄地方など

✤お盆の日程は 
【新盆の場合】
7月13日(金)   迎え火(盆の入り)
7月14日(土)   中日
7月16日(月・祝) 送り火(盆明け)

【月遅れ盆の場合】
2018年(平成30年)お盆の期間は8月13日(月)から8月16日(木)となります。
8月13日(月) 迎え火(盆の入り)
8月14日(火) 中日
8月16日(木) 送り火(盆明け)

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迎え火では、
まず、家に精霊棚をしつらえ、仏様を迎える準備をします。
提灯を持ってお墓参りをし、お線香をお供えするのにつけたロウソクの火を提灯にうつし、消えないように持ち帰ります。
家に準備しておいた精霊棚にその火を移し、お線香を供えます。
その後、玄関前でオガラに火をつけて燃やし、仏様をお迎えします。
※この際、オガラは送り火の為に半分は残しておくのをお忘れなく!

送り火では、
お迎えした時と反対に、仏壇に線香を供え、その火を提灯に移して、お墓へ向かいます。
その火でろうそくをつけ、墓前にお線香をお供えします。
そして、自宅でも仏壇にお線香を供え、最後に玄関前で送り火を炊きます。
仏様は、その火を目印としてお墓へお帰りになります。

✤精霊棚とは 
お盆は時期だけでなく、その飾り方も地域の風習が加わったり、また宗派によって独自の発展を遂げていますが、 上の写真は、精霊棚の代表的なスタイルです。

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✤精霊棚にもちいられる植物 
✼ハスの花
ハスの花は、仏教に密接な関係があり、インド・スリランカの国花です。
仏教では、最も格上の花、極楽浄土に生える花とされています。

✼ハスの葉
ハスの開葉は初物の農作物を備える「水の子」の盛り皿として使われます。
仏教ではハスの葉っぱに乗ってお釈迦様に少しでも近づきたいという意味合いもあるそうです。
またハスの葉はハス飯に用いられることが多いようです。

✼ミソハギ
「みそぎはぎ」を略したもので、水を注いで悪魔を払う「禊(みそぎ)」+「萩」から名づけられたとされています。
清らかな水を浸したミソハギの花穂で、精霊棚の供物や玄関先にふり掛け、お清めをするのに使われます。

✼ほおずき
ほおずきは漢字で「鬼灯」と書きます。
これはお盆にご先祖様をお迎えする際、精霊は提灯の火を頼りに集まるとされていることから、道に迷わずに帰ってこれるよう ほおずきを提灯に見たてて飾られています。

お盆の供花として飾られる花は、旬であることはもちろんですが、ひとつひとつに意味があります。
こうした古くからの風習、習わしを知った上で、ご先祖さまや故人を想い、気持ちを込めてお参りをしましょう。


こちらに掲載しているPOPは、ダウンロードして店頭でご自由にお使いください。



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