社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2020年01月01日

新年のご挨拶


 あけましておめでとうございます。

 昨年末を振り返ると、高値が出た訳ではありませんが、需要の手応えがしっかりあり、花きの市況はまずまずでした。青果や水産、食肉(特に和牛)の市況を見ると、グローバリゼーションや少子高齢化の中で需要の変化が起こり、このままではフィットさせることが難しくなっているのが分かります。もちろん、花きにも生産上の課題、品種改良上の課題、集出荷・運送上の課題、市場での課題、小売での課題とそれぞれあります。しかし、少子高齢化の中で食べ物の国内需要は減りますが、花の場合には飾る場所、使われるシーンが沢山あり、かつ、植物の持つ効能が見直されていることから、需要を減らさないで済みます。国の課題として、生活者の「安心安全で豊かな生活空間」の確保や、一人当たりの平均所得4万ドルの確保等が挙げられますが、その中で、花き産業に携わるものとして、生活者への責任、農業者に対する責任を強く感じています。
 
 昨年12月の市況は、花きは「生活者がお金を出しても欲しい」と思って貰えるものであることを示唆しました。だから責任を持って、日本の生活者に沢山購入してもらえるよう花き産業を盛り立て、生産者が安心して花き生産が出来るようにする。これが今年の誓いです。
 
投稿者 磯村信夫 7:00