社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2019年12月02日

めでたき正月は松・千両


 今年もあと一ヶ月。年越しの準備を始めている人も多いだろう。千葉や茨城の松・千両生産者は、人手不足や運賃値上げ、天候不順といった困難な状況の中でも、例年より頑張って生産、出荷している。それは、令和2年のお正月が、新しい天皇皇后両陛下が即位され、古来より続く日本の安定した国がらを御守りいただける新しい年の始まりだからだ。この国の形があるから、様々な天候異変や、経済・政治の荒波の中においても、海外から変化への対応がゆっくり過ぎると言われるくらい、安定した生活と復元力のある健康さを維持出来ているのだ。新しい年のお祝いが今回の令和2年のお正月だから、ことさら松と千両は大切なものとなる。

 生産者の皆様方は、今年の大雨や台風で被害を受けられた。しかし、例年よりも少なくなるものの、良いものを選別をして出荷いただけそうである。一国民としても、また、花き業界の一員としても、文化的行事を大切にし、この国に生まれて良かったと思う正月にしたい。そうでなければ、直接的には生産者の労苦に報いることにならないし、この国に生まれてきたことの感謝に繋がらない。
 
 
投稿者 磯村信夫 10:42