社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2021年03月01日

花き産業を進化させる目標を、各社が立てる


 バレンタインデーの頃から、春めいた陽気になってきた。その影響なのか、東京ではコロナ感染者数が300人を上回る日が2日続いてしまっている。イギリスの調査会社の予測によると、日本に新型コロナウイルスのワクチンが普及し、社会が日常に戻るのは、2022年4月頃になるそうだ。それまでは、理性と科学で考えて、しっかりコロナ対策をしながら生活していくことだろう。  

 人を理解するには、「進化」と「エントロピー」、この2つの理解が必要だ。前回のコラムでもお話した通り、人は放って置くと病気になる。「自惚れ」、「驕り」、「マンネリ」、「甘え」、この4つだ。人間にはホメオスタシス(恒常性)があるとされているが、エントロピーが働く。従って、ずっとそのままでいることは出来ない。身体であれば、筋トレや有酸素運動を行う必要がある。精神も同様だ。感情で物事を判断するのではなく、理性や、科学的見地から物を考えて判断する。これらのことで、人間は進歩する。その結果、社会や人間の心技体の健康が保たれる。こういうことであろうと思う。

 これは産業においても同じことがいえる。農業をはじめ、専門小売業で構成されている花き業界は、構造不況業種と言われていた時代があった。それがすっかり様変わりして、品物が足りない等、成長産業になってきた。現在、社会における花の役割が、コロナ禍のステイホームで確実に高まっている。また、SDGsの観点から、自然の恩恵に対する感謝の念、自然とともに健全な地球を作り上げられるかが問われている。そして、緑の価値が再認識されてきている。その中で、花き業界を成長させることが、我々の来期の目標となる。大田花きという組織は、花き業界に一つの役割をもって存在している。会社の仕事を通じて、どのように花き産業、特に、花き生産の活性化と生活者に花や緑を身近においてもらう、使ってもらうということに貢献出来るのか。数値目標と行動目標を会社として作った。そして社員は、それぞれの部署の仕事を通じて、また、大田花きの仕事を通じて花き産業の発展、進歩に貢献出来るかを、個人目標として立てる。その結果が、所得の上昇や社内職位の上昇に表れるような人事制度の仕組みをとっている。

 キーワードは、「花き業界にどれだけ貢献出来るか」だ。花き産業の進歩、繁栄をさせるべく、各社の役割を明確にして次年度の計画を立てる。これが必要だろう。



投稿者 磯村信夫 12:28