社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2021年04月05日

卸売市場を閉鎖するにあたって


 先週、長野中央園芸市場の社長がお亡くなりになった。病状が芳しくなく、これ以上、市場経営が出来ないと廃業されてから、ちょうど半年だ。大変立派な方だった。謹んでご冥福をお祈りします。  

 長野中央園芸市場殿の撤退は公明正大で、また、そこに出荷していた生産者や、買参人が困らないよう、出来る限りの努力を尽くされていた。ただ、長野中央園芸市場は国や都道府県の認可(現在は認定)を得た訳ではない民設の市場だったため、花き卸売会社が加入する全国団体・(一社)日本花き卸売市場協会には入会していなかった。入会していれば、上田市にある東信中央園芸市場殿や、松本にある松本花市場殿と連携して産地や買参人の引き継ぎを行う等、もしかしたら出来たかもしれない。

 花き卸売会社での合併・廃業問題は、今後も出てくると予想される。その際、社長の皆様に心にとめてもらいたいことは、小規模の市場だとしても、そこに出荷している生産者と、仕入れをしている買参人にとって、地域の住民にとって、無くなったら大変困る社会インフラであるということだ。従って、廃業する場合でも、近隣の市場を紹介し引き継いでもらう努力をする等が必要である。これまで数社の廃業をお手伝いしてきたが、売立代金を最後まで回収出来ずに終わったところもある。お取引先、地域住民、誰にも迷惑をかけずに廃業することは難しい。ただ、それを少しでも少なくすることが大切だ。卸売市場の社長の皆様には、このようなことを是非ともこころがけていただき、実行してもらいたいと思う。  


投稿者 磯村信夫 18:49