社長コラム 大田花き代表取締役社長 磯村信夫のコラム

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2019年03月04日

パイを広げる為、直近の花き業界でやっておくべきこと


 今後の花き業界の動向について、ポイントになる点を考えたい。まず一つ目は皆さんが感じているだろうが、「母の日」に贈る花の予算が、ピーク時から下降気味になっていることだ。単に花だけのプレゼントよりも、「花+お母さんと一緒の食事」等、一緒に過ごすことにポイントを置くようになり、花の単価が上がらない。「『母の日』といえば、『赤いカーネーション』」というイメージが象徴するように、今後も花のプレゼントは変わらない。選んでもらえるお手軽品の花を数多く用意していきたい。

 二つ目に、2018年度における今までと違う傾向として、7月・8月・9月の仏事の物日後に相場が下がらない。これは切り花消費の中における仏花が、ウェイトは大きいものの今迄に比べると「消費の一部」となり、他の花が主流になってきたからだ。年配の方は仏花を買ったが、若い世代は物日後の季節の花を買い求める。この30、40代の需要がしっかりしてきているということだろう。特に40代をメインターゲットに、好まれそうな枝物や花を用意する。そして、10代、20代向けに雑貨感覚のドライフラワーになる花材等、売れる商品を投入していきたい。

 三つ目に、消費者の花のお買い場の半分が、スーパーマーケット等の量販店で占められるようになったことだ。そして、そこに並べてもらうための条件ははっきりしているのに、我々供給サイドが対応出来ていない為、安値となってしまう品目が多くある。使ってもらうのには“安定供給が出来ているかどうかが鍵となる。働く主婦が殆どになって女性は忙しい。出来合いのブーケを買うことがますます多くなっている昨今、この量販店の売り場に出荷が不安定だったり、あるいは、見通し情報が的確でなかったりして並べられない花が安値となることが多いのだ。量、質、単価面の他に安定供給されているかが、量販店に納品するブーケメーカーが販売計画を立てていく上で欠かせない要件になっている。 輸入品にその座を奪われてはならない。国産も天候が不順で大変だろうが、安定供給出来るものを作っていただきたい。
 
 

投稿者 磯村信夫 18:12