
2020年09月29日
カランコエ~優しさとぬくもりが伝わる~

10月の花 カランコエ
花言葉 愛らしさ
優しさとぬくもりが伝わる
ようやく秋らしいさわやかな季節を迎えました。とはいえ、新型コロナウイルス感染症の終息が見えない日々が続き、ストレスが蓄積してしまいそうです。加えて気力が喪失し始めたため、感染症対策を守りながら近くの公園に出かけてみることにしました。
花壇に植えられた、たくさんの花たちの中で控えめに咲くカランコエに目がとまりました。 カランコエは、華やかな冬の花の中では控えめな花という印象をうけましたが、四弁の小花を傘状につけ、その数が日毎に増えていく姿は、人をひきつけ、夢中にしてしまう魅力をもっていることに気づきました。一方、可憐な花とは対照的に、葉は多肉質で分厚く、触るとぽってりとしています。この葉を切り取って川砂の上に伏せておくと発根するといいます。
さらにうれしいことにカランコエは手がかからず、水やりを少々忘れても育つ丈夫な花であることです。 カランコエは、一見強烈な印象を与えるのではなく、じわじわと長所を伝え、日々、平常心を保つのをサポートしてくれる、そんな花といえます。
さて、カランコエはベンケイソウ科の多年草で別名「ベニベンケイ」とも呼ばれています。原産地はマダガスカル、東アフリカで、ドイツで品種改良が行われ、わが国へは昭和の初めに入ってきました。花が上向きに咲くタイプと釣り鐘形のベル状の花をつけるタイプがありますが、どちらもかわいい小花をたくさん咲かせ、人をひきつけます。花色はピンクの他に赤、オレンジ、黄色と多彩です。鉢花の場合、冬は室内の陽光の当たる場所に置きましょう。光線不足になると下葉が枯れてしまうことがあります。
冬の鉢花は、その花の特徴と管理のポイントを知ることにより、美しさを保ち、長く楽しむことができます。
<投稿者 片桐義子>