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2019年03月06日

フラワー需給マッチング協議会(FMA)平成30年度活動報告のまとめ

■日持ち実証他
■輪菊
 市場到着後、市場内施設での短茎化処理・脱葉処理を行い慣行流通品との開花速度や日持ちについて実儒者を交え検証
■リンドウ
 ・現行の保冷輸送での消費地での保管温度対別の日持ち・開花速度の検証
 ・採花ステージ早期の状態で、産地側での超低温施設での保管後消費地へ輸送した場合の保管日数の検証と開花状態の検証
 ・産地出荷時における、予冷の敢行と無しの物で市場到着後の保冷時の日持ちと開花速度の検証
■ディスバッドマム
 完全開花の慣行物に対し、早期採花の状態で出荷輸送後の開花速度と状態調査。輸送コストの縮減効果の検証。

■検証内容適用
■輪菊消費地2次加工
 検体:精の一世 秀2L 200入
 加工:90cm⇒70cm 脱葉範囲⇒32cm
 加工時ゴミ量:茎50g/束 葉77g/束 =2,540g/箱/200入
 加工時間:15秒(短茎化・脱葉・再結束)/束 5分/箱(平均)
 処理能力:12箱/1時間(理論値)
 日持ち:短茎化したものと慣行物での日持ちの差は見受けられなかった
 開花速度:短茎化したものの方が2日程度早い結果
 実儒者意見
 商品到着後の加工処理(短茎化・脱葉他)の時間の縮減効果は総コストの縮減に繋がる。また廃棄物の縮減効果も得られる。
 用途別のオーダーが可能であれば、価値は見出せる。加工側(産地・市場)でのコスト算出でSF規格の具体化へと進んだ。

■リンドウ超低温保管
 検体:リンドウ 60cm 150本(湿式バケツ)
 慣行採花期8/6予定のものを7/30(7日間の早切)を行い栄養剤使用の湿式容器にて大型超低温保冷庫へ輸送保管
 8/6 保冷庫より搬出し試験開始。
 開花:慣行のものとなんら変わりない状態で開花した
 日持ち:劣化が早くなるという結果は見受けられなかった
 実儒者意見
  産地にて超低温長期保管のものであっても、慣行物と遜色なく使用する事が出来る。但し、湿式容器故に加工現場でのスペース的問題が
  ある為、今後は乾式の箱輸送での技術開発を望む声が多く出た

■ディスバッドマムの輸送コスト縮減
 検体:オペラピンク 秀2L 80本(乾式)
 慣行採花期より、10日・6日・4日の早期ステージにて採花したもので、消費地にて開花度合いを検証
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 開花度:10日早いものは、最終開花状態が慣行のものに劣る結果であったが6日・4日のものについては最終開花状態は慣行のものと
     同等の花径での開花状態が得られた。
 日持ち:試験開始後14日間では其々で商品劣化は見受けられなかった。
     今後に於いては、開花状態により出荷時の入数による1本あたりの出荷コストの縮減効果が得られる可能性が結果より得られたが、
     実儒者意見として慣行の状態のものを非満開状態で販売する事が可能かどうか検証結果をデータ化し、消費者に理解を促す事が必要。
     異なる咲き方、異なる品種での検証を更にすすめる。

■品目別のスマート規格について(大口需要者の使用実態に合った適正規格の策定)
■輪菊
 茎長:70cm 脱葉範囲:30-35cm
 都心部ではブーケメーカー・葬儀・専門店の各カテゴリで概ね意見は合致。東北を中心とした郊外では葬儀では長茎を好む声もあり。
 輸入で既に該当規格はあるが、品質や輸入検疫による薫蒸リスクも考慮すると、国産対応で規格化をすすめたい。
■小菊・SPキク
 基本的に輪菊に順ずる
■リンドウ
 茎長:60cm 3段付き
 慣行で既に規格化が進んでいるので、こちらは長期保存や輸送での検証を行い、天候用件による需要期での供給不足の解消をすすめる
■カーネーション
 スタンダード:60cm  スプレー:60cm 4輪
 流通の6割を海外産となった現状から、輸入検疫をはじめとした輸入リスクの解消と、入数問題の解決で生産・消費の課題解決を国産ですすめる
■トルコキキョウ
 茎長:60cm 2花2蕾 40-50本流通
 慣行では、オーバースペックのものが多く、生産コストに見合わない流通価格。特にブーケメーカーに対し、廉価版として可能な品種の選定と同時に、
 SF規格化をすすめる。

上記のスマートフラワー規格(SF規格)については、国産花き生産拡大と生産者所得の向上、販売店の活性化と安定供給による
消費拡大と消費者開拓の為、策定検証を行い、慣行規格を残しつつ新たに加えた販売促進規格


■日本の住宅事情に合わせた新加工(ブーケ)商品の開発 ジャパンライフスタイルブーケ(Jブーケ)検討会実績報告
■日本の一般的住環境における、花を飾れるスペース、花器についての協議
■検証内容 現代の住環境を知り、植物を飾れるスペースの算出。一般的なご家庭で、どの程度花を飾るスペースがあるのか検証を行った。
 方法:単身・夫婦と子供3人暮らし、二世帯の3つ住宅住環境のアンケート調査を行った。また、部屋の見取り図、花の配置図をもとに検証を行った。
 対象者:20~40代の男女

■独身ワンルーム住宅
 切花の購入頻度は月2~3回程度、花を置けるスペースは極僅かで玄関と部屋に小型の花器、直径5cm程のものを1~2個置くのがやっとの状態。
 主に一輪挿しで飾る方が現実的で大型のブーケなどは玄関などのスペースに限定される。
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■夫婦子供一人3人暮らしマンション
 切花の購入頻度は、月3~4回、花を置くスペースは比較的有るものの、子供が小さい為、置く場所が限られる。
 花器については直径10cm程度のものを2か所置いている。この他にも、グラスサイズの花器に良く花を飾る。
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■二世帯住宅3人暮らし
 花は比較的頻繁に購入。花ばかりでなく、鉢花を置くスペースも十分あるが花器は直径6-10cmのものを5~6か所随時飾っている
 フロア単体で見ると、2~3個の花器に花が飾られている。
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■まとめ
・サイズ
 一人暮らしや核家族では、高さ10~15cm、横幅6~10cmの花器で2~3個ほどが花を飾るスペースとなっている。
 自宅用の切花では30~40cm程度の花がマッチする。大きめのブーケは、来客が来るときやプレゼントされたものを飾るのが中心。
・飾り方
 一般的に、花器やグラスサイズに合わせて短くカットして飾っている。
 飾り方もシンプルで、一輪挿しやメインの花に添えのものを数本飾るというケースが多い。
・花材
 家を留守にする時間が長いことから、日持ち性に富んだ花やメンテナンスフリーの植物、ドライでも楽しめる花が支持されている。


■Jブーケの検証
■まとめ
 この取り組みの前提として、花をあまり買っていない30~40世代の世代をターゲットに今回検証を行った。
 検証を進める中で、はじめは、ある程度購入予算設定を1,000~3,000円程度の設定で始めたが、検証を進める中で、実態として花瓶を持っていない、
 予算も500~1,000円程度という実態が見え、それらに合わせた検証に切り替えを行った。
 結果として、器も家庭にある素材やそれに近い小型花器には、比較的シンプルに器のデザインに逆らわず花を合わせて上手に飾るやり方が一番良い
 という方向性が見えてきた。
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■Jブーケ検討会で検証したスマート出荷規格
■まとめ
 3回の検討会の中で、ホームユースに向く出荷規格の検証を行ったところ、実際に飾る長さはこの結果より短く利用されているが、
 花店店頭でのディスプレー、花器サイズの条件面も加味された結果が、以下(表)のサイズとなる。
 大凡の目安では草丈40~60cm、一輪花は輪径6cm、SP花は3輪程度が目安となる。


■Jブーケ今後の課題
■年間を通した季節、月別のJブーケ推奨モデル(花束)の確立
 今年行った検証を基に、消費者に推奨でき、日本の住環境にマッチするブーケを、一般小売りの花店現場にも扱って頂けるレベルまでに高めた
 商品開発を行い、消費の活性化を図る。

■スマート規格での流通推進を図る
 スマート規格で検証された規格を、産地に実践して頂き、無駄なコストを省いた円滑な取引きを実現し、良好なバリューチェーンを構築する。