卸売市場のシゴト

Wholesale business
このページでは、大田花きの取引の流れをご紹介します!

「大田花き」は花と緑を扱う日本国内最大の流通業者です。

  • 大田花きは、東京都中央卸売市場大田市場の卸会社として市場業務を運営しています。取扱量・取扱金額ともに日本国内最大の花き市場であり、世界でも3番目に大きい花き市場として、花き生産者と、小売店や量販店などを「つなぐ」仕事をしています。
    ※1 花き(かき)とは、切り花、鉢物、苗物、芝生などの敷物、盆栽などを総称した言葉です。
    ※2 中央卸売市場とは、生鮮食料品等の公正な取引の場として、農林水産大臣による認定を受け、生鮮食料品等の取引の適正化とその生産及び流通の円滑化を図り、国民生活の安定に資することを目的とする卸売市場です。


    生産から消費まで

    アメリカ、中国、オランダなどとともに、花き生産大国の一角を担う日本。日本の花き販売農家戸数は推計約46,000戸にのぼります。輸入商社も重要なサプライヤーとして、切花の約25%(数量ベース)を流通させています。大田花きに出荷頂いている生産者・輸入商社はそのうち約3,300人/社です。

    卸売市場では、当社のような卸売業者が、生産者・輸入業者から委託出荷された花きを、買い手である専門店や量販店、仲卸業者など、取引が認められた業者(買参人)に販売しています。

    消費者の様々な需要に合わせ、お花屋さんの店頭では常に多様な品揃えが求められます。お花屋さんをのぞいてみると、バラだけでも、様々な色や形・大きさのバラを見つけられるでしょう。卸売市場は、様々な需要に柔軟に応えながらも、花きを新鮮かつ安定的に届ける役割を担っています。
    生産者から小売店等へ直接販売される「市場外取引」も増えつつありますが、野菜・果物、魚や肉に比べ、花き卸売市場経由率は80%弱と高く、花き流通の中で、卸売市場が果たす役割は大きいです。

  • 生産から消費までの流れ


卸売市場の仕事の流れ クリックすると詳細へリンクされます。

  • 1 産地
  • 2 入力情報作成
  • 3 相対
  • 4 荷受
  • 5 荷捌き・分荷
  • 6 品質検査
  • 7 セリ
  • 8 引き渡し
  • 9 仕切
  • 10 仲卸・小売店・海外
1 産地
  • 消費者・お花屋さんの声を商品化するために

    花は心の商品。嗜好品です。よって、人それぞれ色や大きさ・種類の好みが異なります。また、花は季節によって旬があり、時代とともに花のトレンドは目まぐるしく移り変わります。我々は最終消費者と、最終消費者に向き合う全国のお花屋さんのニーズやトレンドをリサーチし、それに即した商品の発掘や、流行を生み出す提案を生産者と共に企画の立案から、商品化に至るまで行っています。ホームユースや冠婚葬祭など、ライフスタイルの様々なシーンを彩る花を提供できるよう、常に生産者とのコミュニケーションを図っています。

    • 担当者コメント
    • 営業本部 商品部門担当

    生産者と相談してニーズやトレンドに合わせた栽培・出荷を計画しています。予測したニーズやトレンドに、自分たちが計画した商品がピッタリ合わせられた時はやりがいを感じます。

  • 営業本部 商品部門担当
2 入力情報作成
  • 情報システム本部 情報管理ティーム担当
  • 想いを繋ぐ活きた情報の発信

    生産者から受取った出荷情報をまとめ、買い手である仲卸やお花屋さんが購入できるよう入荷情報を作成します。買い手は、どの生産者から”何が””どの位”出荷されるのか、常にアンテナを張っています。生鮮流通のため、出荷が確定してから販売されるまでの時間は短く、適時に(買い手が欲している時間に)正確な情報の提供が必要なのです。私たちが、早く正確に入荷情報を作成することで、生産者から受取った思いをいち早く買い手へ繋ぐことができます。

    • 担当者コメント
    • 情報システム本部 情報管理ティーム担当

    入荷情報は、全ての商取引の要となるため、皆様に円滑にお取引頂けるように日々頑張っています!

  • 情報システム本部 情報管理ティーム担当
3 相対(仕入|販売)
  • 花きは生鮮(その①)〜様々な情報から見極める

    花は生鮮物。天候などの気象要因・環境要因で全国の流通量が日々大きく変化します。全国の流通量と需要動向を適切に把握し、需要と供給のバランスが取れた取引を形成します。花きは他の生鮮物と比べ種類が非常に多く、サイズも用途に合わせ様々あります。お客様と積極的にコミュニケーションを図る中でニーズを汲み取り、お客様の必要なタイミングで必要なスペックの商品を提供します。日々きめ細やかな対応を心掛け、生産者のこだわりと、買い手の需要をつなぐ商品提案・販売を行っています。

    • 担当者コメント
    • 営業本部 顧客サポート部門担当

    生産地の天候による出荷量の増減、全国の流通量、お花屋さんの売れ具合など日々変わる情報を把握する事が大切です。お花屋さんから、おすすめした商品が「良く売れたよ。ありがとう。」と言われた時が本当にうれしいです。

  • 営業本部 顧客サポート部門担当
4 荷受
  • ロジスティック本部 入荷商品管理ティーム担当
  • 物流のプロが真心込めて商品を受け取ります!

    ロジスティクスは荷受からスタートします。生産者が大切に栽培した商品の鮮度や品質が落ちないよう責任を持って業務に取り組み、「確実なパスワーク」をモットーに迅速かつ丁寧に荷受を行います。お預かりした商品はそれぞれの特性に合わせ、適した温度環境で保管し、荷捌き業務へ繋ぎます。

    • 担当者コメント
    • ロジスティック本部 入荷商品管理ティーム担当

    ここからが物流のスタート!だからこそ、生産者の想いを受取り、丁寧な荷扱いを徹底しています!

  • ロジスティック本部 入荷商品管理ティーム担当
5 荷捌き・分荷
  • AM2:00の攻防

    荷受からバトンタッチ。それぞれの商品の箱にバーコードシールを貼り、自動分荷機に投入します。既に相対販売で買い手が決まっている商品は、この設備がバーコードを読み取り、誰が買ったのかを判別します。膨大な数の商品の箱が買い手毎に次々と仕分けられていく様は圧巻!1時間に3,000ケースを処理可能です。年末など入荷が70,000ケースを超える時も、物流棟や花ステーション(延床面積約12,200m²!)など日本一の敷地面積を誇る大田花きの圧倒的なキャパと優れた処理能力で捌き切ります!!!さらに、北は北海道、南は沖縄まで、遠方のお客様は希望する出発時間までに商品を全て揃えなければなりません。出発時間が集中する午前2時前は、まさに、一刻一秒を争う攻防となります。「正確性」と「スピード感」をキーワードに、効率のよい物流の模索には日々の試行錯誤が必要不可欠です。

    • 担当者コメント
    • ロジスティック本部 相対分荷ティーム担当

    激しい物流現場とトレーニングで鍛え上げられた体脂肪8%の私にすべてお任せを! もっと早い時間に出発したいと買い手の方々からご要望を頂いています。ぜい肉を削いだ私の体のように、業務の効率化を図り、より早い時間での引渡しに挑戦の毎日です!

  • ロジスティック本部 相対分荷ティーム担当
6 品質検査
  • ロジスティック本部 品質カイゼン室担当
  • 品質重視〜確かな品質をお届けしたい

    生産者から出荷されてくるお花たち。採花したての品質そのままに、買い手であるお花屋さんにバトンタッチすることが私たちの使命です。しかし、天候や気温の変化によって、病気や害虫が発生することも。その場合にはいち早く原因を究明し、調査結果を産地様へフィードバックします。品質検査だけでなく、生活者の手元でより長くお花を楽しんでいただけるように、日持ち試験を実施しています。高品質な商品を安定して提供するため、あらゆる角度から品質を追求しています。

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    • ロジスティック本部 品質カイゼン室担当

    品質検査の他、品目に合わせた温度管理や、日持ち試験など、品質に関する様々な業務に取り組んでいます。お客様の求める品質をお届けするために、日々の挑戦は続きます!

  • ロジスティック本部 品質カイゼン室担当
7 セリ
  • 花きは生鮮(その②)〜その瞬間を見極める。

    大田市場のセリ場は花きの取引所として東洋一の規模を誇ります。日々ここで決定される相場は、全国はもとよりアジア・ヨーロッパなど世界の花き取引関係者へ指標として公開されています。セリ台で商品を提示するセリ人は、見習いとしての経験を積んだ後、試験に合格した者だけがなれるプロの仕事人たちです。セリと言えば、買い手が購入したい品物の値段や数量を指で示す光景を思い浮かべますが、大田花きのセリは全てコンピュータでの入札!購入したい価格で落札できるかどうかは、わずか3秒の勝負!!セリ場には緊張感が漂います。

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    • 営業本部 商品部門担当

    季節や商品情報はもちろんですが、セリ場に来られるお花屋さんとの意見交換や雰囲気を察することが重要です。需要期前のお花屋さんの「買うぞ」というピリピリした雰囲気は、セリ人にも緊張感が走ります。

  • 営業本部 商品部門担当
8 引き渡し
  • ロジスティック本部 セリ準備・セリ分荷ティーム担当
  • 大田花きの分荷が正確な訳

    セリ落とされた商品を仕分し、直接買い手であるお客様に引き渡します。セリ終了後30分以内に分荷終了を目指し、できる限り速やかにお渡しします!お客様と顔を合わせる事が一番多い部署の為、お客様一人ひとりを意識したサービス提供にも努力を惜しみません。 また、遠方の方や時間がなかなか取れず引き取りに行くのが難しい方などお困りの場合には、配送・店舗ごとの小分け・定温保管など、有料にて各種サービスを取り揃えております。お気軽にご相談ください。​

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    • ロジスティック本部 セリ準備・セリ分荷ティーム担当

    お客様が購入された大切な商品ですから、間違いのないよう分荷しています。ありがとう!と直接言ってもらえることが仕事の醍醐味です!

  • ロジスティック本部 セリ準備・セリ分荷ティーム担当
9 仕切

全取引終了後、いち早く正確な仕切情報を生産者へお届け

  • 仕切とは買い手への販売が確定した金額のことをいい、当日の販売価額をその日の内に生産者にお知らせする必要があります。販売情報に間違いがないか、また売り残しがないかを細かくチェックし、仕切を確定します。生産者へのお知らせに続いて、市場管理者である東京都へ、一日の全取引情報を報告します。東京都は、取引が公正に行われているかどうかをチェックし、価格情報を消費者に公開しています。

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    • 情報システム本部 情報管理ティーム担当

    その日の市況をタイムリーに報告致します!!!

  • 情報システム本部 情報管理ティーム担当
10 仲卸・小売店/海外
  • 営業本部 顧客サポート部門担当
  • 売り場提案・フェア開催と生産者へのフィードバック

    大田花きは常に生活者の声に耳を傾けています。売り場提案やフェア開催を通じて生活者の選好・トレンドを分析。その対象範囲は国内に留まらず、輸出国である海外も含みます。それらの情報をもとに、今後の栽培計画を生産者とともに考えています。​

    • 担当者コメント
    • 営業本部 顧客サポート部門担当

    お花屋さんへ積極的に足を運び、オーナー様の生の声や顧客動向に常にアンテナを張っています。企画したフェアの反響や売れ筋、お客様の抱える課題等をきちんと把握することが大切です。どのような提案がお客様に喜んでいただけるだろうか・・・とイメージする事が楽しく、実際におすすめした花をお客様が手に取るのを目にしたとき、仕事のやりがいを感じます。

  • 営業本部 顧客サポート部門担当